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飛騨高山ウルトラ 2019 完走プロジェクト
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    「ここからは坂だから歩こう」 


    「うん…」


    それが許されるのもウルトラマラソン。


    天気  曇り 時々ほんの一時小雨

    気温 スタート時14.5度、最高21.7度


    2019年、今年の高山はウルトラを走るのに絶好のコンディションだった。



    今回の目標は友達の佳恵さんをゴールさせる事。


    でも、初ウルトラ完走を目指す彼女は、結局ロング走をほとんどやらずに本番を迎えていた。


    そこで僕用に作ったタイムマネジメント表を、11時間の制限時間の32分前、10時間28分のゴールに作り変え、それを持って挑む。



    スタートはキロ7分ではいり、前半は坂も頑張って走り、脚が売り切れる最後はキロ10に設定してある。


    午前5時20分スタート


    古い町並みを通りすぎてしばらく行くと坂がくる。


    「上りは腕を下に振って走るといいよ」


    今回、彼女の完走プロジェクトに賛同して一緒に走ってくれる文雄さんから助言が入る。




    実はその時彼女はすでにお尻からモモ裏が痛いと言っていた。


    それでも「これはいつものことだから」と言って頑張って走っていた。


    今だから言えるけど、自分自信もその時左脚がピクピクしていた…


    (これはヤバイ。自分がこんな時に潰れてしまっては…)


    そこで、走り始め数キロにして足つり予防の粉をコソッと飲む。



    徐々に坂が辛くなる。


    そんな時、横にきた白い車からカウベルの音とともに声援が飛んできた。


    「佳恵ちゃん、頑張って〜」


    彼女の旦那さんが運転する車に、本当は一緒に走るはずだった由美ちゃんを始め、友達がたくさん乗っている。




    飛騨高山には沢山の友達が応援に駆けつけて、私設エイドを出してくれる方も多い。


    この応援が大会の楽しみでもある。



    カクレハキャンプ場のエイドを後にすると、スキー場へのきつい坂が始まった。


    「ここは歩こう」


    坂を頑張って走ってきただけあって、自分自身もホッとする。



    その坂には、道路の真ん中に硬い板のようなモノが出ている。これがまた曲者。またいで歩くけど、気をぬくと引っかかりそうになるので、気をつけて歩く。


    だんだんモヤが出てきた。


    気温も下がってくる。


    Tシャツ一枚で来た文雄さんは、お腹が冷えてしまいそうで危なかったと言っていた。


    その点僕は、ファイントラックのパワーメッシュを常に着ているので、その心配は全くない^ ^、


    気圧も下がってきているせいか、文雄さんがフラフラになっていた。


    ウルトラは何があるかわからない。



    ようやくスキー場に着くと、また応援団の大歓迎でめっちゃ元気でる!


    この段階で3分遅れ。


    ここでは7分の休憩予定だけど、とてもそんな時間では足らない。

    まだまだ計画作りの甘さを感じる。


    それでも次の下りをキロ7で計画してあるので、きっと取り返せるからと思えたのは昨年の経験があるから。


    だからあえて何も言わない。




    ここではノースリーブに着替えるつもりだった。


    でも肌寒く感じていたのでそれをやめたのは、後になって思うと正解だった。


    結局預けた荷物から取ったのは、充電器と足つり予防の粉、それと後半に備えて用意していたメダリストのコーヒー。


    佳恵さんは相変わらずお尻からモモが痛そう。


    僕の脚は気がついてみれば戻っていたけど、念には念を入れてロキソニンを投入。


    佳恵さんにもよければどう?と言ったけど、彼女はいらないとあっさり断った。


    それも彼女の強い意思。


    飛騨高山スキー場エイド滞在時間19分

     


    ここから少し上ったら、今度は10キロ続く下り。


    「下りは小股で。急がなくていいからね。」


    所々助言を入れる文雄さん。

    抑えるべきところをよく知っている。

    一緒に走って本当に良かった。


    この坂は10%と書いた看板があるように、実際にスゴイ。


    その坂をキロ6で下る。おかげで少し取り返す事ができた。



    後半のエイドにはピノが待っている。

    よく冷えていて美味しい!思わずおかわりしてしまった。


    気がついてみるとすでにフルマラソンの距離を過ぎている。


    よくフル以上走った事ないからと遠慮する人がいるけど、実際に来てみると全くそんな事思わない。


    だって、ゴールは71キロ地点だから…



    丹生川トンネルを超えて坂を上ると、お楽しみの私設あつまるエイド。


    ここには変な人がいっぱいいる(^^;;

    でも基本みんなランナーで、しかもスゴイランナーが多い。


    去年はセーラームーンきょーちゃんがいたけど、今年はドレスを纏って妖艶な姿の彼女。


    更にセーラー服を着た娘さんからはスプレーをかけてもらった。


    ありがたいね!



    そして最終関門の丹生川支所。


    ここも大声援。


    滞在予定は3分だったけど、下りで一気に取り返して予定より早くついたので、ゆっくり堪能した。




    ここはお待ちかねの飛騨牛エイド。

    昨年より更に美味しくなり、つい…


    他にもトマトシャーベットあり色々と充実している。


    100キロはここで荷物をピックアップするので、さらに滞在時間が長くなってしまうので注意が必要か(^^;;

     


    ここから出発する時は、ゼッケンを見て名前を呼んでくれる。


    そして2枚のゼッケンを付けた文雄さんをみて???


    実は今回のウルトラ、宿泊を色々世話してくれた由美ちゃんをサポートして行く予定だった。


    でも彼女、DNSになってしまい、前日の夜は少し寂しそうだったので声をかけてみた。


    「由美ちゃんのゼッケンを付けて走るよ」


    「絶対ゴールまで運ぶからね」


    それを聞いた文雄さんも


    「1枚は僕も付けて走るよ」




    この背中のゼッケンを見て???


    となったわけで、それを説明していたらNHKのカメラマンが寄ってきて、文雄さんにインタビュー。


    文雄さんもいよいよ全国デビューか(^^;;



    その丹生川支所を出ると、しばらくして運命の分かれ道。



    右ー100 = 千光寺

    左ー71 = ゴール


    あ〜右へ行きたいなぁ ^ ^


    という感情を抑えて左折。


    残り10キロ弱。


    予定より10分遅れていたけど、最後の10キロはキロ10で計画してあったので余裕。


    だから僕らはもう走らなくてもよかった。


    佳恵さんはもう脚は完全にやられているはずだし…と思い、彼女の方を振り返ると


    痛みに耐えながら黙々と走っている!


    普通ならちょっと歩いていい?と言われたりするけど、今回のウルトラ全体を通して、彼女の方からそのような声は一言も聞かなかった。


    昨年の自分の最後は、前を走る後藤さんに必死について行ったけど、ちょっと弱音を漏らしていたと思う。


    でも、この佳恵さんのような強さがウルトラを走りきる一番のポイントだと思う。


    もちろん練習は必要だけど、最後は気持ちの持ちよう。


    何が何でもゴールする!


    この気持ちが強ければ強いほど、ゴールする確率は高くなるのかもしれない。


    この時、佳恵さんの精神的な強さをとっても感じた。




    その頃文雄さんは絶好調。


    ゆっくり走るのに飽きてきて、一人で前へ走っては立ち止まりを繰り返していて、残り1キロ切ってきたら、先にゴール手前で待っているからと、どんどん走っていってしまった。



    ビッグアリーナが見えた!


    佳恵さんの1番の友達、直美ちゃんが迎えに来ていてしばらく伴走。


    そして文雄さんも合流!



    そして、感動の3人手繋ぎゴール!

    と思いきや


    文雄さんがいない!


    彼は嬉しさのあまり、先にゴールしてしまっていたのだった (^^;;



    という事で、僕と佳恵さんは二人で

    手繋ぎゴーーール❗❗




    あ〜よかったぁ〜❗


    佳恵さん、やったね‼


    お疲れ様!




    そしてみんなの待つ所まで行くと由美ちゃんがいた。


    つけていた彼女のゼッケンを外して渡す。


    「一緒にコース走ってきたよ^ ^」


    我ながらカッコよすぎるかもしれないけど、その汗くさくなったゼッケンを嫌がる事もなく受け取ってくれた由美ちゃんはとっても喜んでくれた。



    これで今年のミッションは終了。



    2019年

    飛騨高山ウルトラマラソン71km


    記録 10時間46分19秒



    自分にとって、とても思い出深い大会となる事間違いない…



    また来ますね、ここに




    2019年6月9日

    | kiiiki88 | 23:57 | comments(0) | - |
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